みなさま暑い日が続きますが元気にお過ごしですか?
この時期になると、つめた~いアイスコーヒーをがぶがぶと飲みたくなりませんか?
なりますよね?(圧)
この夏、皆さんを潤すアイスコーヒー。
どのように淹れてますか?
私はもっぱら、このタイトルにもあるように「急冷式」で淹れています。
なかには「水出し」「ウォータードリップ」はたまた「氷出し」に手を出している方もおられるかもしれませんが・・・
この「急冷式」には次のような特徴があります。
「急冷式」の特徴
お湯で抽出し、氷で急冷する方法
・スッキリとした味わい
・深煎りの豆だとHOTと兼用できる
・飲みたいときにすぐ飲める
急冷式の最大のポイントはまさしく
「急冷」
アイスコーヒーなのに香り高く仕上がります。(香りは温かいものほど香りやすい)
さぁみなさん、飲みたくなってきましたよね?
それでは淹れ方をお伝え…したいところですが、その前にちょっと豆のお話。
アイスコーヒーに最適な豆とは?
当店ではHOT用とICE用とで焙煎度合いを変えています。
ICE用はすこし深く焼きます。
これは、コーヒーは温度が低いと酸味を感じやすく、苦味を弱く感じるためです。
要は、少し深く焼かないとぼやっとした印象のアイスコーヒーに仕上がってしまいます。
どれぐらいの差があるのかというと…
コロンビアのICE用/HOT用の豆を並べてみました。
左:ICE用
右:HOT用
色のトーンと油の出方が違います。
ちょっとした差ですが、ひとつひとつこだわりと愛情をもって焙煎しています。
アイスコーヒー用の豆をお求めの際は、「ICE用で」とおっしゃって下さいね。
ちなみに、わたしはいま「エチオピアモカシダモ」のアイスにはまっています。とてもフローラルで苦味の無いスッキリしたアイスに仕上がります。
急冷式で人気のコーヒーは他にも「コロンビアスプレモ」「マンデリンG1」等がありますが、お悩みの際にはお気軽にご相談ください。
「急冷式」の淹れ方
はい!それでは今度こそ。淹れ方をお伝えします。
でも、絶対にこうしなさい!というわけではないですよ。
一つの参考程度にして頂いて、ご自分のお好みに合う淹れ方の一助になれば幸いです。
できあがり300㎖(約2杯分)を作ります
・豆を30g準備します
・コーヒー粉の挽き方はホットコーヒーと同じ中粗挽き
・抽出は出来上がり量の半量150㎖を抽出した後、
氷を入れて計300㎖にします
「豆の量 1:10 出来上がり量(抽出液+氷)」と覚えると杯数が変わっても抽出できますね(^^)/
セットができたら
「蒸らし」
コーヒー粉が全体的に湿る程度にお湯を注ぎます。コーヒー粉一つ一つがお湯を吸収し膨張します。
表面積が広くなることでコーヒー成分をしっかり抽出することができます。
蒸らしが終わったらお湯を注いでいきます。
HOTよりも抽出量がすくないので一投目~2投目ぐらいで抽出は完了します。出来上がり量の半量まで(この場合150㎖)抽出できたらドリッパーをサーバーから外します。
氷を出来上がり量(この場合300㎖)まで入れ
ちいさなかき混ぜ棒でしゃかしゃかと、抹茶を点てる要領でかき混ぜます。
手早く、一気に冷やします。
泡が香りを閉じ込め、かきまぜることで均一に急冷することができます
氷を入れたグラスに注いだら…
キンキンに冷えた香り高いアイスコーヒーの出来上がり!
まとめ
今回は「急冷式」についてまとめてみました。
からんっと氷が熱いコーヒーで溶けていく音はとても涼しげで意外にもささっとつくれるのが「急冷式」の魅力です。
・ホットよりも多めの豆で
・出来上がり量の半量は氷
・仕上げは泡が立つまでかき混ぜて
以上のポイントを押さえて
夏本番、「急冷式」アイスコーヒーの淹れ方を試してみてくださいね!
記事を書いたのは… 北川
前職もコーヒー業界に従事。2022年よりやぶ珈琲の店舗スタッフとして焙煎の世界へ。現在は店舗にて焙煎をしながら、やぶ珈琲新聞、チョークアート、INSTAGRAM等も担当。