今年も梅雨入りしましたね。
じめじめとした湿気はコーヒーの天敵なのは皆さまご存知でしょうか。
いつでもおいしい珈琲を楽しめるように、あらためてコーヒー豆の保存方法をお伝えします。
コーヒーを劣化させる5つの要因
コーヒーは、賞味期限を過ぎると衛生上の問題が発生する生鮮食料品ではありませんが、時間が経つにつれて風味や味が劣化しやすいデリケートなものです。
・高温
・酸素
・湿気
・光
・過度な乾燥
これらの要因をしっかり取り除いてあげることが、コーヒーの鮮度を保つことにつながります。
特にこの梅雨時期には「湿気」に気を付けて保存する必要があります。
焙煎後のコーヒー豆の吸湿性は非常に高い
焙煎後のコーヒー豆に含まれる水分は
最大で3%程度。カラッカラです。
約1.5%、水分含有量が増加すると、
劣化スピードは1.6倍になります。
できるだけ乾燥した状態を保つことが重要です。
そのため、パッキン付き保存缶などの
密閉容器に保存します。
保存容器の比較は、過去のBLOGに投稿しています。
保存容器別の味の変化など実験していますのでご覧ください。
梅雨といえども晴れ間もある
梅雨の合間の晴れ間ってなんであぁも暑いんでしょうか…。
窓から入り込む日差し、上がる室温。
これらもコーヒーにとっては大敵です。
光は日差しだけでなく、蛍光灯の灯りも風味に影響を与えます。
約1か月、蛍光灯下で保存した場合
暗所で保存した場合の2倍弱酸化するというデータもあります。
温度に関しては、約10℃あがると劣化速度は2倍になります。
アウトドアなどで屋外へ持ち出したとき、うっかり日向に置いちゃってた…
なんてことがないように気を付けたいですね。(経験談)
保存におすすめの場所
コーヒー豆を密閉容器に入れたら
直射日光が当たらず、温度変化も少ない場所を探してみましょう。
・食器棚の中
・キッチンの引き出しの中(コンロ下はグリルを使うと温度が上がるので避けましょう)
・窓のない廊下
・食品庫(パントリー)
このあたりが保管にはよさそうな場所ですね。
冷蔵庫・冷凍庫は?
こちらもよくある質問の一つです。
たしかに低温保存は有効ですが、その際は包装状態に気を付ける必要があります。
しっかり密閉できていないと、吸湿したり庫内の異臭を吸着することもあります。
冷蔵庫のドアの開け閉めによる結露。
冷凍から常温へ出すと一気に吸湿してしまう。
長期保存には冷凍が向いていることは確かですが、
こういった影響もあるので、冷凍保存される際は注意してみてください。
まとめ
さて、皆さんは、どんな容器で、どんな場所で保存をしていますか?
せっかく買っていただいたコーヒー豆なので、湿度が高く暑くなってきた今、ぜひ保存方法を気にしていただければ幸いです。
他にも、コーヒー豆のことで気になることがあれば、LINEでも店頭でもお気軽にお尋ねください。