コーヒーの淹れ方って色々あるの?

淹れ方によって味に特徴があります。

2月も中旬ですね。

この時期になると入学式や卒業式、お引越し等もあり、新生活!って雰囲気になりますよね。私たち、やぶ珈琲では、新生活にコーヒー器具を購入してみたいという方向けにご紹介できるコーヒー器具の記事を書くため、どの器具を試すか相談中です!

そこで、今回は、コーヒーの淹れ方について少しご紹介いたします。

抽出のメカニズム

コーヒーを飲むためには欠かせない「抽出」には、「透過法」、「浸漬法」、「加圧法」に大別されます。それぞれの特徴を見ていきましょう。

  • 透過法:
    コーヒー粉に断続的にお湯をかけ、抽出する方法。粉とお湯の触れ具合によって、抽出されるコーヒーの味に違いがでる。ペーパードリップが最もポピュラー。
  • 浸漬法:
    コーヒー粉をお湯に浸すことによって、成分を引き出す方法。フレンチプレスが一般的。お湯と粉の触れ具合を一定に保つことができるため、技術の違いが出にくい。
  • 加圧法:
    コーヒーの粉に圧力をかけながら短時間でコーヒーの成分を引き出す方法。エスプレッソが代表的。お湯と粉をうまく接触させることが難しく、ペーパードリップ以上に抽出技術が必要。

いろんな方法がありますね。
淹れ方によって、味も変わりますので、好みに合わせた淹れ方を研究してみるのも楽しいかなと思います!

では、それぞれの淹れ方を、より詳しくご説明していきます。

ペーパーフィルター

コーヒーの抽出方法の中でも、一番日本人に親しまれているようです。ドリッパーの上にペーパーフィルターを置き、その上に挽いたコーヒーをセットして、お湯をそそぐ。コーヒーの成分はお湯に溶け、ゆっくりと落ちていきます。コーヒーに含まれるオイルがペーパーフィルターで程よく取り除かれるため、クリアな味わいになります。

ペーパーフィルターは、1908年、ドイツのアマリー・アウグスト・メリタ・ベンツによって考案されたと言われています。当時の家庭では、金属や布で抽出が行われており、手間がかかり、不衛生であったり、粉がカップに入ってしまったりと、色々な不都合があったようです。
「誰でも手軽においしいコーヒー」をという想いから誕生したペーパーフィルターは、使い捨てのため衛生的、ゴミ捨ても簡単。コーヒー粉がカップに入ることもなく、余計な雑味をろ紙が吸うのでコーヒーの味もおいしくなります。

参照:https://www.melitta.co.jp/charm/history.html

ネルドリップ

ペーパーフィルターが登場する以前から使われていた抽出方法。主に綿素材のフィルターで、ペーパーフィルターで淹れるよりも厚みのある味わいになると言われています。洗って繰り返し使えるというメリットがありますが、その手入れは難しいものです。ネルフィルターは使ったあとはすぐに水洗いし、綺麗な水の入った密閉容器に浸した状態で、冷蔵庫で保管してください。そうしないと、布に染み付いた不快な匂いがコーヒーに移ってしまうためです。

フレンチプレス

その名前の通り、フランスで最も普及している抽出方法。日本では紅茶を淹れるための器具として使われることが多いですが、元々はヨーロッパでコーヒーを淹れるための器具として開発された歴史があります。ペーパーフィルターなどのフィルターで抽出する方法に比べると、ボディ感のあるまったりとした口当たりになります。欠点はカップの中に微粉が入ってしまうことで、フレンチプレスで淹れたコーヒーをさらにフィルターで漉すという愛好家もおられます。

モカポット

フランス人のルイ・ベルナール・ラボーというフランス人が1820年に発明した器具。「洗濯釜」からヒントを得たという直火型の抽出方法。その後に、イタリア人のアルフォンソ・ビアレッティが1933年に特許を取得したこともあり、「マキネッタ」と呼ばれることもあります。ビアレッティ社が現在も生産を続けており、長く愛されていて、アルミニウム製やステンレス製などがあります。
この「モカポット」をうまく使いこなすことができれば、エスプレッソコーヒーに近い、濃厚な味わいのコーヒーを淹れることができます。ちなみに、エスプレッソマシンの圧力は8-10気圧と言われていますが、モカポットは1.5気圧程度。湯が高温になりやすいため、苦味が出やすく、使いこなすにはテクニックが必要と言われている器具です。

サイフォンコーヒー

1830年に発明されたサイフォンは、「真空濾過式コーヒーメーカー」とも呼ばれています。理科実験の器具の様なビジュアル、コーヒーが抽出される様子もたのしむことができることから、演出効果があり、日本では喫茶店で使われることが多い器具です。フィルターコーヒーなどの淹れ方と比較すると、手作業による抽出ぶれが少ないため味の再現性がよいことと、抽出時にコーヒーの香りが強く出るなどの特徴があります。

次回は、ハンドドリップについて書こうと思います!お楽しみに!
他にも、コーヒーに関する記事を書いてますので、ぜひご覧ください。

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