前編では、コーヒーを保存する良い条件やコーヒー粉の活用方法について、お話しました。後編では、7種類のキャニスターに保存したコーヒーの飲み比べについて、お伝えいたします!
使ったのは、7種類のキャニスターです。
条件は3つ。
★全てブラジルサントス200gを保存してみる。
★焙煎当日はガスが発生するため、蓋が開く可能性もあり、焙煎翌日から保存スタート。
★常温、日の当たらない場所に置いて、湿度を測る。
カッピングは、コーヒーアドバンスドマイスターとコーヒーインストラクターの資格を持つ2名で実施しました。
焙煎後1週間目に関しては、前編で少し記載しましたが、粉で保存した場合はドリップするときに膨らまず、豆だとしっかり膨らみ新鮮な状態が保たれているということでした。
また、各容器であまり差がないようにも感じられたということです。
では、2週間後からは、どうなったのでしょう!?
粉で保存したのは、こちらの3種
ガラスとステンレスと陶器のキャニスターで飲み比べてみました。
2週目は…
粉同士はカッピングでもドリップでも違いは感じられず。
豆で保管のものと比べると香りは落ちている。ドリップ時はほとんど膨らみません。
3週目は…
口に入れた瞬間、①が苦味、②はやや酸味、③は酸味を感じました。
熱いうちはあまり分かりにくいが、冷めると②に酸味を感じた。
4週目は…
①は苦味を感じた。②はやや酸味があり、風味が弱く薄く感じた。③は香りが一番抜けてる感じ、冷めた時に一番酸味が感じられた。
粉の中では①が一番風味が残っていた。②は若干酸味。
粉で保存した3種類は、HARIOのガラス製が一番風味が残ったようですね。
また、②③はパッキンが白だったので、どちらも茶色に変色してしまいました。②③は、しっかり密封されるような構造に見えますが、①がよかったのが意外でした!ガラス製で遮光はされないので、日陰に置いておくのがポイントです!
豆で保存したのは、こちらの4種類
④LOLO 保存容器 キャニスター BS00 陶器 日本製 ⑤江東堂高橋製作所 茶筒生地缶 平缶200g ⑥エア・リデューサー スリム M 900cc ⑦エコキャニスターM(バンブーとコーンスターチ)
陶器、スチール、ガラス、エコキャニスターとこちらも違う性質のものを使って保存してみました。
2週目は…
豆では④だけ蒸らしの際の粉のふくらみはなかったが、他はしっかりと膨らんだ。中でも⑤が一番しっかりと膨らみ味わいも力強かったが酸味も強く感じた。以降、風味は⑦が強く→⑥→④の順に風味が落ちているように感じた。
しかしながら極端に味が変わるものはなく、ふたのある容器に保存しておけば2週間ほど経過しても変化は少ないのかなぁという印象。
豆同士だとドリップした時の④の膨らみがやや少なめ。味も軽かった。香りはほぼ同じ。⑤が一番しっかり香ったような、気がする。
酸味が出るほど劣化している物はなし。
2週目で、粉は膨らみがなかったのですが、豆の④は膨らみが少なくなってきたようです。④は内側のパッキンが白いのでやや変色していたということと、170g程度が入るというところがポイントですね。デザインが可愛いのですが、保存は△といったところでしょうか。
3週目は…
④がバランスはよいが味わい・香りともに一番軽い印象、⑤は苦味や雑味を感じたが香りは一番強く感じた。
⑥はやや酸味が出ており、⑦はバランスは良かったが前回より風味は落ちていた印象。
前週よりも違いが分かりやすかったように思う。
④が味も香りも一番あっさり。
⑤が香りも苦みも一番しっかり残っていた。
⑥と⑦は普段飲んでるサントスだなという感じ。
2人とも、⑤の風味が残っていると感じたようですね。スチール製で、コーヒー豆の油もつきそうなので、どうかな…とは思っていたのですが、これも意外です!
4週目は…
④は、軽い(やや薄い)口当たり、豆の中では一番酸味を感じやすかった。⑤は、粉と比べて風味はまだしっかりとしており、抽出時の香り膨らみもあった。
⑥軽めのコクとやや舌に雑味が残った印象。
⑦コクがあり、軽い苦味、香りが一番よく、余韻が長かった。
④は変わらずあっさり。⑤は若干酸味。
⑥と⑦はほぼ同じ。
4週目になると、⑤には少し酸味がでつつも、保存状態はまだよさそうですね。密封がしっかりされているということかもしれません。ただ、このサイズでは豆だと190gほどしか入りません。⑥⑦は、人によっては、あまり変わらないと感じるほどで、風味も落ちにくいようで、遮光や湿度を気を付ければ、1か月はしっかり保存できそうです。
次回は、冷蔵・冷凍・常温を飲み比べ
もっと知りたくなってきましたね~!
次回は、冷蔵・冷凍・常温を1か月間飲み比べて、続編をアップしようと思います。お楽しみに!